あらすじ

「ラブコメみたいな体験をしてみたい」

ヒロインとイチャラブしたり、最高の友人達と充実した学園生活を送ったり――。
ラノベを嗜むすべてのラブコメ好きは、一度はこう思ったことがあるのではないだろうか?

でも現実じゃ、そんなことできるはずもない。
そもそも俺には、幼馴染も、義理の妹も、現役アイドルなクラスメイトもミステリアスな先輩も、それどころか男の親友キャラすらいないんだ。

なら、諦めるしかないんだろうか?

……いいや、違う。

現実がラブコメじゃないっていうのなら――自分で〝ラブコメにしてしまえばいい〟のだ!


第14回小学館ライトノベル大賞、優秀賞受賞作。

これは、ラブコメに憧れた俺――長坂耕平が、綿密な事前調査とデータ分析で現実をラブコメに作り変える物語。

キャラクター

上野原 

[うえのはら あやの]

ポジション
共犯者
プロフィール
不慮の事故で耕平の〝ラブコメ実現計画〟に巻き込まれた、クールで常識的な一般人。学力、運動能力ともに優れる文武両道タイプで、ビジュアルは学年で7番目だが、特に秀でた能力やキャラ立ち要素があるわけではないため〝登場人物〟ではない。

データ

清里 

[きよさと めい]

ポジション
メインヒロイン
プロフィール
〝ラブコメ実現計画〟における〝メインヒロイン〟
大和撫子系の大人しそうな容姿だが、性格は明るく快活、分け隔てなく誰にでも優しい元気型天使キャラ。読書好きで、国語の成績は学年トップクラス。部活はテニス部。
親の仕事の都合で、高校進学とともに都会から引っ越してきて、今は実家からバスで通学している。

データ

勝沼 ゆみ

[かつぬま あゆみ]

ポジション
なし
プロフィール
耕平と同じクラスの〝ラブコメ非適性人物〟筆頭格。
直情的で我が強く、言葉や態度に品がない田舎ヤンキー系のギャル少女。ビジュアルは悪くないが、事あるごとに反・ラブコメ的な行動を見せる。早期に似たようなタイプの女子をまとめてグループを作り、そのリーダーとして存在感を持ちつつある。

データ

日野春 

[ひのはる さち]

ポジション
未定
プロフィール
※現在調査中
生徒会所属の2年生。見た目から感じる印象は、優しく大人びたお姉さん系の美少女である。

データ

長坂 

[ながさか こうへい]

ポジション
主人公
プロフィール
ラブコメに全てを捧げた主人公。現実でもラブコメできると本気で信じ、その並外れた行動力によって理想の実現に向け邁進している。
特技は調査とデータ分析、得意なことは反復練習。弱点は予想外のイレギュラー。

刊行情報

データでつくる最高の理想郷!

「ラブコメみたいな体験をしてみたい」と、誰しもが思ったことがあるだろう。だが、現実でそんな劇的なことは起こらない。なら、自分で作るしかない!これはラノベに憧れた俺が、現実をラブコメ色に染め上げる物語。

サブキャラをラブコメ落ちさせよ!

共犯者・彩乃を『幼馴染』にでっち上げ、なんとか危機を乗り切った。作り上げた友達グループとの親交も順調。だが、クラスが全然ラブコメにノッてくれない!理想のラブコメのため、耕平はサブキャラ攻略に挑む!

生徒会長ヒロインを確立せよ!

7月初旬、耕平はとあるラブコメを画策していた。それは日野春幸先輩の推薦人として“生徒会選挙イベント“を実現すること! 意気込む耕平だが、先輩は選挙に出馬しないつもりらしい!? さまざまな思惑が交差する『実現する』ラブコメ第三弾!

これは、彼女が彼女になる前の話――。

だれも予想しない結末で、生徒会選挙は幕を閉じた。混乱する耕平の前に、“メインヒロイン“が姿をあらわす。彼女の口から語られるのは、かつてあった “現実“の話。
――清里芽衣という一人の少女の、過去と現在の話。

“共犯者”に必要な、たった一つのもの。

“メインヒロイン”の衝撃の告白からしばらく経ち、夏休みに突入。彩乃は計画中止の宣言を受け、『DRAGON CAFE』にて呆然自失としていた。耕平とは、あれからまともに連絡が取れていない。どうしたら良かったのか、これからどうすれば良いのか、全然わからない。するとカフェのマスターから「友達と腹を割って話したら、光明が見えるかもしれない」とアドバイスを受ける。真っ先に思い浮かんだのは、二人の“ヒロイン”だった――。大人気の『実現するラブコメ』第5弾! ラブコメのない、静かな夏がやってくる。

そして、ラブコメは実現する。

一通のラブレターから、物語は始まった。幼馴染をでっち上げ、ポンコツギャルの素を暴き、迷える先輩の背中を押して――。残るは、ひとりぼっちのメインヒロイン。みんなを笑顔にしたいと願い、裏切られ、理想に絶望した彼女だけ。道は険しく、壁は厚く。立ちはだかる現実は、かつてなく強大で――。だけど俺には、あいつがいてくれるから。あいつと一緒だから、どこまでも戦える。さぁ、覚悟はいいか? 今こそ、俺たちのハッピーエンドを成し遂げよう! 『実現するラブコメ』これにて完結。